2016年4月28日木曜日

820年の時を超えて(その2)

鎌倉時代、信仰を広げる往生思想に対し、南都仏教の復興をとなえた解脱上人貞慶。
お釈迦さまへの信仰が篤く、戒律を重視された上人は、自らの修行と衆生の救済という仏教本来の姿を目指し、国家の平穏を祈ることが主な目的であった南都仏教界から距離を置くために、「我ゆかん ゆきてあがめん般若臺 釈迦のみのりのあらんかぎりは」という春日明神のお告げを受けて笠置山に来られました。
今回の笠置寺般若臺鎮守春日大社再興事業においても『春日権現記』を資料として、この歴史の場面を再現いたします。
6月1日の夕景、春日大社で歴史絵巻が再現されます。

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