2018年1月4日木曜日

平成30年を迎えて

 新年、明けましておめでとうございます。
 旧年中は多くの方々に支えていただき、笠置寺は大過なく一年を送ることができました。改めて皆さまに御礼申し上げます。
 年末年始、当山では「除夜の鐘」と「新年祝祷 修正会(しゅしょうえ)」をお勤めいたしました。
 当山に伝わる縁起によると、752年、笠置山 千手窟(笠置の龍穴)より弥勒菩薩の世界「兜卒の内院(とそつのないいん)」に進まれた、東大寺の実忠和尚が「観音悔過の法要(かんのんけかのほうよう)」を学び、笠置山 正月堂にてお勤めをされ、その後、東大寺 二月堂に会場を移されたと記されています。
 笠置山 正月堂の「観音悔過の法要」とは、私たちが犯してしまった罪を、観世音菩薩に懺悔(さんげ)し、許しを得るという法要で、東大寺 二月堂において現在まで伝わる通称「お水取り」の起源であると伝わっています。

 当山では、大晦日、除夜の鐘を参拝された皆さんに撞いていただき、一撞きごとに礼拝行をお勤めしております。

 今日は1月4日、初仕事の方も多いと思います。
 新たな年、一つでも「良いことを始め」一つでも「悪いことを止め」ましょう。
 「いま、ここ」を起点にして、「良き行い」の第一歩を踏み出しましょう。

 平成30年という年が、皆さまにとって、幸多かれとお祈りいたします。
 本年もよろしくお願いいたします。

平成30年1月4日 朝
鹿鷺山 笠置寺 慶昭 拝