2016年4月28日木曜日

820年の時を超えて(その2)

鎌倉時代、信仰を広げる往生思想に対し、南都仏教の復興をとなえた解脱上人貞慶。
お釈迦さまへの信仰が篤く、戒律を重視された上人は、自らの修行と衆生の救済という仏教本来の姿を目指し、国家の平穏を祈ることが主な目的であった南都仏教界から距離を置くために、「我ゆかん ゆきてあがめん般若臺 釈迦のみのりのあらんかぎりは」という春日明神のお告げを受けて笠置山に来られました。
今回の笠置寺般若臺鎮守春日大社再興事業においても『春日権現記』を資料として、この歴史の場面を再現いたします。
6月1日の夕景、春日大社で歴史絵巻が再現されます。

2016年4月25日月曜日

820年の時を超えて(その1)

奈良の春日大社で行われている「第60次 式年造替」。20年に一度、社殿の新調が行われています。
今回、思わぬご縁をいただき、元弘の兵火で焼失して以来、685年間失われたままだった、般若臺(はんにゃだい)鎮守春日神社が復興することとなりました。
解脱房貞慶(げだつぼうじょうけい)上人が、1192年に春日大社の御分霊をお祭りされた笠置寺の春日神社。
春日明神さまが解脱上人に憑依して、「我ゆかん ゆきてあがめん 般若臺 釈迦のみのりの あらんかぎりは」と告げられたと記されています。
笠置寺には春日大社より旧本宮神社の社殿をいただき、5月23日に移築。
御分霊は6月1日にお移りになります。
詳しくは、後日このblogにてお伝えいたします。